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  • 執筆者の写真すけきよ

新刊を監修していただいた話



今回の新刊「トランスポーターズ 呉越同舟」でミリタリー関連の監修を引き受けてくださった方がいる。

奥付に名前を記載したいと伺ったところ、ハンドルネームすら恥ずかしのか、自分のフィールドではない作品に名前を掲載されることを躊躇ったのか、彼は「Gさん」と表記してくれるならと承諾してくれた。


そのGさんは、DiscordのとあるVC鯖で知り合った。

彼は何かと物知りで、私が熱中症で食欲がないと相談した際には「とにかくビタミンとカロリーさえ摂ってればいい」と、飲み物に粉飴を混ぜることをお勧めしてくれた。さっそく私はアマゾンで粉飴を買った。脳に手軽に糖分を与えられる粉飴は効果抜群だった。

そのほかにもGさんは、VCでアニメを流してだべりながら視聴するという、オタクにとってはなんとも心地よい空間を与えてくれたり、サバゲーが趣味ということもあってミリタリー知識もかなり豊富だ。そしてどうやらプログラミングもできるらしい(別な話題の節で聞いたので詳細はわからないが)

とにかくプログラミングはさておいても、オガタを書くにあたって狙撃は重要な描写だ。特に今回の新刊や現在しぶで連載しているシリーズには、オガタの狙撃がどれほどの腕前であるかを描写する必要がある。

しかし私は狙撃どころかミリタリー知識にはまったく明るくない。反射神経が恐ろしく悪いので、その手のゲームにも手を出したことがない。なのでライフルひとつとっても、用途や特徴などさっぱりなわけだ。

そこでVCにたまたまGさんがいた時に「アサルトライフルとスナイパーライフルって何が違うんですか?」と質問した。ググッても専門用語の羅列に目を回した私は、知ってる人にわかりやすい言葉で解説してもらおうと思ったのだ。

Gさんはまず、私の初心者丸出しの質問に対して、どういった状況下で使用するのかを尋ねてきた。そして事情を説明すると、おすすめの動画を送ってくれ、あまつさえ作品を監修してくれると申し出てくれたのだ。

ちなみにGさんは男性で、金カムは無料期間で読んではいたものの、カップリングありの二次創作をすすんで読もうとする男性は稀だろう。

先日、そのVC鯖でテレビ版エヴァを視聴していた際、とある腐女子がゲンドウの腐向け画像をテキストチャットに添付しようとしたところ、男性陣から猛反対を受けた。君らこんなにでかい声がでるのかと思うくらいのシュプレヒコールだった。

いくら私の作品がブロマンスどころか恋愛要素がないにしろ、こんな申し出はありがたいことこの上ない。

さっそく出来上がった原稿をPDFにして送ったところ、出だしからチェックが入った。

鉄製の扉の鍵を壊す際、ピストルを使用した描写があるのだが、それはピストルでは壊せないとかなりリアリティを突いたご指摘をいただいた。さらに「南京錠ならレンチ二本で壊せる」とのアドバイスとともに、実践している動画も送ってくれた。(みんなはマネしないでね)

ほかにも「ライフルを背負う時のベルト」でググッて出てきたスリングベルトをなんの疑いもなしに使用したら、そこはスリングで大丈夫とのこと。素人が短絡的にネットで得た知識も、玄人からすればこういった細かい部分にも違和感を覚えてくれるのだ。


そういった専門的な観点からの指示のもとに修正し、あまつさえ誤字まで見つけていただいて今回のトランスポーターズ 呉越同舟が完成した。

専門的な知識を有する方に監修いただいたのは今回が初めてのことだが、いかに自分がにわか知識どころかいい加減な設定で書いていたかを痛感させられた。もっと資料なり調べて書くべきだなと、このジャンルで小説を書き始めて三年経ったところで気づかされたのであった。

遅すぎるよ!!!!


ちなみにトランスポーターズシリーズを書いた経緯については、完結してからどこかに綴ろと思います。終わるまでは私の主観抜きで読んでもらいたいので。


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