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  • 執筆者の写真すけきよ

12/11 DR2022 告知




これを見ろ!といわんばかりのおしながき画像。

(新刊のサンプルはこちら→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18766148


さんざんTwitterでもpixivでもお知らせしたので、ここでは別の話を。

イベント参加のツイートでも述べたように、今回のイベントで尾杉の二次創作活動は一旦終了します。

理由を問われればいくつかあるのですが、一番は今回の作品で書きたいことをすべて書ききった感がある、からでしょうか。

それに付随して、あたりまえですが尾杉というカテゴリーの中で作品を作るということは、この二人が主人公の物語しか書けない。どうしてもその枠から出られないことが要因なのかなあと。

今回の作品の自分なりのテーマが「差別と貧困」なのですが、今後もそういった、自分の目から見た社会の有様を物語に落とし込む場合に、どうしても書ける範囲が狭まってしまうんですよね。そこで気づいたのが、僕は今、尾杉が書きたいというより、物語を作りたい。という方向転換です。

なので物語を作ることは今後も続けていく予定です。


あとね、これは下世話な話になるんですが、とうぜんだけど同人って、どんなに頑張ってつくっても見せられる範囲が限られてるし、金にならないんですよね。

「え、こんなにいいものを作ったのに」

って気持ちが生まれてしまうのも事実で、そりゃ自分が読みたいもの、欲しいものを作ったんだから自分の中では最高!なんですよ。自分の欲求を具現化したわけですから。

んで、その「最高!」なものをもっとたくさんの人に読んで、見てもらいたいし、できればそれで利益を上げたい。

こういう考えだともう、同人作家ではいられないんですよ。どうあがいたって、どんなに自分が最高だと思うものができたからって、それは誰かの作品の一端を拝借したものだから「これは自分が一から作りました!」と大きな声で言えないもどかしさというのが常に付いてまわるわけです。

あとはですね、連載中にキャラを深く想像しすぎてしまったせいか、原作のキャラから逸脱しすぎてしまったんですよね。原作を蔑ろにしたわけではなく、なんか勝手に自分の中でキャラが出来上がってしまっていた。そこから原作に戻った時に差異が生じて、純粋に原作を原作として楽しめなくなったんです。

だったら自分で楽しめる物語を作って「これ僕が書きました!」って大きな声で言える方がいい、そう思ったわけです。


でもね、四年(pixiv見たら2018年から投稿してたよびっくりしたね)二次創作活動をして、初めて都内の同人イベントに参加したり、あまつさえ二回もアンソロにお声がけいただいて、もう人生で新しい体験はないだろうと思っていたのに、楽しい経験をさせていただいたこのジャンルには大変感謝しています。

ぶっちゃけ不眠症に陥るくらい嫌なこともあったんだけど、まあそれは僕の協調性のなさと10年ぶりに戻ってきた同人界隈のギャップが大きかったのかなと、今になって思います。


二次創作界隈って、ジャンルが学校だとすれば、カプは教室で、今や活動の場のほとんどがTwitterなわけで、教室でみんながわいわいしてる時に机に突っ伏して寝たふりをしている状況って、めちゃくちゃ孤独を感じるじゃないですか。部屋に籠ってヘッドフォンで好きな音楽や深夜ラジオを聴いてる時って、ひとりだけどあまり孤独を感じないけど、今はSNSで常に誰かと繋がることが可能な時代で、その中においての「ひとり」って、ほんとにもう寝たふりとか読書が好きなふりでもしてないと耐えられないんですよ。いわゆる「孤独が好きな振り」ってやつです。僕が今のアカウントで壁打ちを選んだのはまさにそれなんです。今放送してるアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」のひとりちゃんの心境そのものです。見てて顔を伏せたくなるくらいに他力本願の受け身です(ぼっち・ざ・ろっくはとてもおもしろいのでおすすめです)

そんなやつに尾杉の民の方々は声をかけてきてくださって、正直「え?こんなあたたかい界隈存在するの?僕死んだの?もはや定番と化した異世界転生ってやつ?」かと思いました。

僕に「この世界はそんなに悪いもんじゃないぞ」と教えてくれた尾杉界隈の方々には、深く深くお礼申し上げます。


そんな感じであと一週間、体調を崩さぬよう気をつけていきたいと思います。


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