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執筆者の写真すけきよ

必要悪

尾形のどこに惹かれてるのかを定期的に再確認しないと自分でもわからなくなるんだけど、生き方なんじゃないかと思えた。

リパさんに対しての目線が杉元と対極に表現されているのを見て、人間の中にある善と悪。尾形は悪の部分であり、まだ死んでないところを見ると人間にとって悪の部分も必要なものとして描かれてるんじゃないかなって勝手な解釈。

世の中全員が善人なら生きづらいでしょ。

人間が善の心以外の感情があったって、それを否定しなくてもいいというこれもまた勝手な解釈。

恨み妬みもまた人間らしい。けど世の中はそういう黒い感情を否定してしまう。自身の心の内に湧いた黒い感情でさえも自分で否定して辛くなってしまう。

私なんて八割くらいは恨み妬みでできてるから、尾形の存在があの作中に居続けることを勝手に肯定と捉えてる。だから応援したくなる。さすがに現実で人殺しちゃうのはまずいけど。

あんな生育環境ならとっくに精神を病んでポン中になってたっておかしくないのに、彼は自分の発想を否定せず試すという行為にでる。これってめちゃくちゃ勇気がいることだと思うんだよ。

だって失敗したらヘコむじゃん。あーやっぱだめだったかって。心折れるのに。尾形はずっと試し続けてる。トライアンドエラーを繰り返してる。エラーばっかりだけど。

彼の中ではもう正しいとかどうこうじゃないんだろうな。行ってみよう!やってみよう!の精神なんだろうな。きっと。ぱぴぷぺひゃっくだな。

そういう尾形が人間の中の悪の代表として、みっともなくても非人道的でも我を通して生きるなら、ちょっと私も救われる。

あと私は他人との距離のとり方がわからないから、常に孤独を選ぶんだけど、尾形のコミュニケーションが不器用そうなところも勝手にシンパシーを抱いてる。

わかるよ、清い人間を見ると自分を否定されてるような気がして、おまえみたいな人間いていいはずがないって思うの。極論なんだよね。どっちもいないと成り立たないと思うけど。

リパさんの清さは勇作とはちょっと違うと思う。リパさんの清さにはリパさんなりの理論がある。けど勇作はお父さんに言われたからって、おまえの意思はねぇんかない!ってそりゃヘッショするわ〜。あの時代で敵兵を殺さないって断言しちゃったら、国家反逆罪かもよ〜。知らんけど。



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