いつぞやしぶにあげたこの話の続きを思いついた。
いやこれ続いたら話が壮大になりすぎて手に負えんだろ。片腕だけに(言いたかっただけ)
ここ最近の私はオルフェンズ2周目でおいおい泣いて、ぐだ帝周回してるだけだと思ってただろ?そうなんだよ。でも仕事の合間(と書いてサボりと読む)にちまちま書いたりしてて、ぼんやり思いついた話が二つあって、とうらぶのBLでも夢でもない話も書きかけで、本にしたい話も書きかけで…。書いては煮詰まって別の話に手を出してを繰り返してる。ずっと同じ話書いてると飽きるんだもん。
たまにふと、金カム垢の時に相互だった人達は元気かなと思うことがあるんだけど、5ちゃんで生存確認がとれました。元気そうでなによりです。
以下、書きかけの孤高の果て続きの一部。唐突に会話だけ浮かぶからとりあえずメモっとくやつ。
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「まず調達してきた機材で基地局を作る。通信に使用していた回線を利用して、周波数を調整すればもしかしたらこの世界に生きているかもしない人間と通信ができるだろ」
「そんなのいらねぇ」
「どうしてだ。俺らだけでこの先生き延びられるとは思えないが」
「他の人間なんて、いなくていい。この世界には、俺たち二人だけでいい」
「俺らは、子孫を残せない。いつかは食糧も尽きて、死ぬのを待つだけになる。この世界と共に。それがどういう意味かわかるだろ」
スギモトは口を閉ざした。もちろんオガタの言っていることは理解している。そして正しい。そんなスギモトを見遣りながら、オガタは小さくため息をこぼす。オガタもスギモトの心情がわからないわけではなかった。二人きりの閉塞的な世界。終末が二人を取り囲む。にじり寄る命の終わりがより二人をひとつにしているような。孤独が彼らを縛りつける。
オガタは残酷な提案を口にする。
「このまま二人きりだったら、どちらかが先に死ぬ。そしたらどちらかがこの世界の終わりを独りで見届けることになる。だから先に死ぬのはおまえの方がいい。きっと、命の限界が見目の前に迫った時は、俺はおまえを殺す。俺は孤独を知っているから」
尾形が言い終わるかどうかの時、杉元は尾形の胸ぐらを掴んで頬を殴っていた。
「ってぇ…」
尾形も反射的にスギモトを睨みつけ、殴りかかろうとする。
「だからだよ!おまえをもう独りになんてさせたくねぇから俺がいるのってぇのに。もう二度とそんなこと口にするな!考えるな!俺が死んでおまえが独りになるようなことがあれば、俺は死ぬ前におまえを殺す!」
オガタは掴んでいたスギモトの胸ぐらから手を弛めた。大きなため息を吐いて、視線をスギモトから自分の足元へと移す。
「わかった。悪かった。だが、」
ゆっくりとオガタは顔を上げる。
「一発殴らせろ」
オガタの拳がスギモトの頬を強かに殴った。
「これでおあいこだろ」
頬を擦りながら向き直ったスギモトの目に、オガタの憎々しい笑みが映った。スギモトも唇の端を歪めて笑う。
「お互い、貸し借りがあったんじゃ、死んでも死にきれねぇしな」
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